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伝承妖怪お題絵:第28回
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スマブクロ:静岡県熱海市下多賀に伝わる。スマブクロとは脱穀したスマ(フスマ)を入れる麻袋のこと。夜磯(夜の干潮時に磯で採集すること)をすると、自分にかぶさるようにやってくるという。(木村博『民間伝承(六人社)』四十五巻二号「伊豆の妖怪譚」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の4月のお題。
自警団が夜に密漁にくる不埒者を麻袋をかぶせて罰していたのを、「そういう妖怪がいるんだよ」という話を流布する事によって正体を隠し、かつ妖怪の行為と恐れさせることによって件数そのものを減らしたという話なのではなかろうか、と思うのですけど我ながら発想に夢がないなぁ。
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伝承妖怪お題絵:第27回
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仲西【ナカニシ】:沖縄県に伝わる。塩田潟原の潮渡橋の近くで「仲西ヘーイ」と叫ぶと現れるという。(金城朝永『郷土研究』五巻二号「琉球妖怪変化種目(一)」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の3月のお題。
とりあえず幽霊っぽい感じで描きました。幽霊→墓→沖縄の墓といえば亀甲墓だよねー!潮渡橋というキーワードはすっかり忘れてました。
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伝承妖怪お題絵:第26回
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伽藍さま【ガランサマ】:岡山県に伝わる。どこの寺にも境内の何処かにガランという妖魔がいるという。ひどくもの吝み(おしみ)するもので、挿歯(足駄)をはいて付いた土すら吝む程なので、寺は決して歯下駄をはいて入るものではないとされている。(嶋村知章『岡山文化資料』二巻三号「妖怪雑輯」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の2月のお題。

どこかのお寺に伽藍の管理責任者である坊さんがいまして。その人がとてもとても口煩い人で、陰でつけられた渾名が「伽藍さま」。それが寺の外に面白おかしく伝わって、いつしか人から妖怪になってしまったんではなかろうか、と思います。たまにいる、「元は人の呼び名だったんじゃないの?」系の妖怪ではないでしょうかね。


一方で絵としてアプローチするならば、「がらーんとした」「がらんどう」という言葉があったりするので、体に伽藍とした空洞をもった怖い系の妖怪として描くのもありだったかもしれません。
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伝承妖怪お題絵:第25回
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負うえ鳥【オウエドリ】:島根県隠岐島に伝わる。「負われる負われる」と嬰児のような声で鳴く怪鳥で、その姿を知るものはないという。またとても重く、これを背負って立ち上がると金持ちになれるともいわれている。(『綜合日本民俗語彙』、『日本妖怪変化語彙』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の1月のお題。紀伊国亭むじなさんの描いたものと被りまくっていますが、他に思いつかなかったんだよなー・・・。あ!子泣き爺の顔だけ鳥になってるバージョンとして思い切りホラータッチに描くのはどうだろう、と文章を打ち込んでて思いついた(手遅れ。
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伝承妖怪お題絵:第24回
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イゲボ:三重県度会郡に伝わる。鬼火のこと。(柳田國男『妖怪談義』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の12月のお題。情報量があまりにも少ないので、イガみたいなものが見える炎→イガホ→イゲボと思うことにして描きました。
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伝承妖怪お題絵:第23回
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オラビソウケ:長崎県北部、佐賀県北西部に伝わる。山でこの怪物に遭い、おらびかけるとおらび返すという。オラブとは大声で叫ぶことであるが、ソウケの意味は不明。山彦とは違い、山響きというらしい。(柳田國男『妖怪談義』など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の11月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第22回
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シラミ:愛媛県北宇和郡下波村に伝わる。死んだ者の霊が夜の海に白く光って泳いでくることがあるという。漁師はこれを馬鹿と呼ぶが、もし馬鹿と言っているのが聞こえると、怒って櫓にすがるなど散々な目にあわせるという。(桂井和雄『旅と伝説』十六巻二号「七人みさきに就て」など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の10月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第21回
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くね揺すり【クネユスリ】:秋田県仙北郡角館町に伝わる。クネとは生垣のことで、これを揺らして音を出すのだという。(武藤鉄城『旅と伝説』通巻一二七号「音と民俗」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の9月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第20回
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ニシヲカムイ:北海道石狩市浜益区に伝わる。夏の夕暮に、海から怪物が上陸し、山の方に行ってしまった。海にいた時は黒ずんだ物に見えたが、上陸すると風のようにその形を捉えられなかったという。特に害はなかったという。(深瀬春一『旅と伝説』三巻十号「松前怪談十種」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の8月のお題。文面を読む限りでは何だかよくわからないけども、とりあえず青空にポツンと浮かんだ場違いな小さな黒雲の妖怪、というイメージで描いています。風に流されて上陸して、そのうちに拡散して消えていく、みたいな感じ。
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伝承妖怪お題絵:第19回
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麻姑(原文は「魚+摩・鮕」)【マコ】:神奈川県横浜市金沢区に現れた。流圓坊という僧の元に海から二匹で現れ、よく懐いたという。体のどこかが痒いと思うと、口にせずとも察して、気持よく掻いてくれたという。(井原西鶴『西鶴諸國ばなし』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の7月のお題。孫の手の由来の妖怪ということで手を孫の手っぽく描いてみました。

この妖怪についてはこちらのサイトが詳しいのでご紹介をば。
http://ewigleere-memorium.jimdo.com/2013...