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2014年4月8日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

2014年4月6日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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伝承妖怪お題絵:第28回
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スマブクロ:静岡県熱海市下多賀に伝わる。スマブクロとは脱穀したスマ(フスマ)を入れる麻袋のこと。夜磯(夜の干潮時に磯で採集すること)をすると、自分にかぶさるようにやってくるという。(木村博『民間伝承(六人社)』四十五巻二号「伊豆の妖怪譚」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の4月のお題。
自警団が夜に密漁にくる不埒者を麻袋をかぶせて罰していたのを、「そういう妖怪がいるんだよ」という話を流布する事によって正体を隠し、かつ妖怪の行為と恐れさせることによって件数そのものを減らしたという話なのではなかろうか、と思うのですけど我ながら発想に夢がないなぁ。

2014年4月3日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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伝承妖怪お題絵:第27回
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仲西【ナカニシ】:沖縄県に伝わる。塩田潟原の潮渡橋の近くで「仲西ヘーイ」と叫ぶと現れるという。(金城朝永『郷土研究』五巻二号「琉球妖怪変化種目(一)」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の3月のお題。
とりあえず幽霊っぽい感じで描きました。幽霊→墓→沖縄の墓といえば亀甲墓だよねー!潮渡橋というキーワードはすっかり忘れてました。

2014年4月2日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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伝承妖怪お題絵:第26回
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伽藍さま【ガランサマ】:岡山県に伝わる。どこの寺にも境内の何処かにガランという妖魔がいるという。ひどくもの吝み(おしみ)するもので、挿歯(足駄)をはいて付いた土すら吝む程なので、寺は決して歯下駄をはいて入るものではないとされている。(嶋村知章『岡山文化資料』二巻三号「妖怪雑輯」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の2月のお題。

どこかのお寺に伽藍の管理責任者である坊さんがいまして。その人がとてもとても口煩い人で、陰でつけられた渾名が「伽藍さま」。それが寺の外に面白おかしく伝わって、いつしか人から妖怪になってしまったんではなかろうか、と思います。たまにいる、「元は人の呼び名だったんじゃないの?」系の妖怪ではないでしょうかね。


一方で絵としてアプローチするならば、「がらーんとした」「がらんどう」という言葉があったりするので、体に伽藍とした空洞をもった怖い系の妖怪として描くのもありだったかもしれません。