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2012年6月19日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

2012年6月17日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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熊本の妖怪
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シバカキ【シバカキ】:熊本県玉名郡に伝わる。夜に路傍で石を投げるものだという。(柳田國男『妖怪談義』)

シバカキは、熊本県玉名郡南関町に伝わる妖怪。夜、外を歩いているときに路傍から石を投げてくるといわれている。正体について言及した伝承は確認されていないが、単なるほかの人間の悪戯が妖怪と見なされたとの説もある。(wikipediaの「シバカキ」の頁より。)


名前から推測するに、柴の垣根のある家に排他的な人物か一家が住んでいたのではないかと思います。石を投げるのは侵入者を拒む目的があるか、あるいは追い出すという行為でしょう。で、近所の住民が「柴の垣根のある家には何をされるかわからないから近づくな」と戒めていたものが「シバカキには近づくな」→「シバカキがいるから近づくな」と変化したのではないかなぁ。昔は誰もが苗字を持てたわけではないし、鼻つまみ者の渾名が転じたものはないかな、と。まぁ妄想ですけど。

イラストのシバカキは柴の垣根でテリトリーを築きつつ、侵入者は石を投げて攻撃するけど、自分たちのテリトリーに入った品物に関しては自分たちのものだと主張する強欲妖怪夫婦、みたいなイメージで描いています。

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2012年6月13日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

2012年6月12日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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熊本の妖怪
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白坊主【シロボウズ】:熊本県天草郡本渡町の中央にあるクスノキの中に住み着いている白髪の老婆が白坊主の母親だといい、そのクスノキのそばを夜に通ると、老婆が白坊主の着物のための糸を紡ぐギーギーという音が聞こえたという。この木を切ったところ、真っ赤な血があふれ出したといわれる。(wikipediaの「白坊主」の頁より。)

同じ名称の伝承が各地にあるけど、容姿も内容も異なる白坊主さん。特に熊本のは、「それって白坊主ではなく、白坊主の母親の伝承なんじゃね?白坊主本人は登場しないし!」と、いうことで熊本に伝わる「白坊主の母」の絵です。老婆の口から出ていいるウネウネは『百鬼ノ図』の白坊主を拝借してます。


夢の無い話をするならば、遠い昔にクスノキにのそばにアルビノか色素の薄い子供を持った母親が住んでいたのではなろうかと思います。「この木を切ったところ、真っ赤な血が~」のくだりからは、迷信深い時代であるゆえに気味悪がられた挙句に親子は殺されてしまい、それがこの伝説の元になったのではと推測するのだけど、飛躍しすぎだろうか。

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1898年12月21日に町山口村が本渡町に改名。最終的に2006年3月27日に天草市と合体するまでに本渡町の名前で近隣とくっつきまくって時期によって本渡町の指す地域の広さが全然違うんだけど・・・。元となった文献がいつ書かれたのかわからないので、がとりあえず1898年の段階の本渡町の真ん中あたりに赤丸を置いてあります。

2012年6月7日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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熊本の妖怪
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twitterで相互フォローしている方が妖怪関係の郷土玩具について調べていらっしゃったので、熊本には「お化けの金太」がいるぞー!と主張しようと思って調べてみました。

熊本城がつくられている頃に「おどけの金太」という有名なひょうきん者がいたそうで、元々はそれの玩具だったのが、いつしか名が変化し「お化けの金太」になったとか。由来を聞くとお化けの玩具と言ってよいのかわからなくなったという・・・。赤い顔してるのに!気持ち悪い目をしてるのに!舌を出すのに!どうりでWikipediaの熊本の妖怪のところにいないはずだよ!築城の際の事故で死んだおどけの金太が化けてでたとか気の利いた事をいっておくれよ!

2012年6月2日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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伝承妖怪お題絵:第6回
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ヨバシリ【ヨバシリ】:山口県阿武郡相島に伝わる。海上で船が白帆を捲いて走ると、向こうも走ってきてこちらを惑わすという。灰を撒いて音を立てると消えるという。「夜走り」という意味か。(瀬川清子『旅と伝説』通巻一三〇号「相島日記」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の6月のお題。イルカやサメの背びれがイメージの中心ではあるのですが、海上のモノと海中のモノのセットとして描いたので二人一組の手長足長の特徴を取り込みつつ、海の怪異は火に関係するのものも多いので、それも取り込みました。夜の海の暗さを考えたら、光ってないと接近がわからないんじゃないかというのが理由。絵では帆を捲いてないけど気にしない。あと、帆の形状も調べずに描いて酷いことになってるけど気にしない。