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2013年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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伝承妖怪お題絵:第24回
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イゲボ:三重県度会郡に伝わる。鬼火のこと。(柳田國男『妖怪談義』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の12月のお題。情報量があまりにも少ないので、イガみたいなものが見える炎→イガホ→イゲボと思うことにして描きました。
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伝承妖怪お題絵:第23回
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オラビソウケ:長崎県北部、佐賀県北西部に伝わる。山でこの怪物に遭い、おらびかけるとおらび返すという。オラブとは大声で叫ぶことであるが、ソウケの意味は不明。山彦とは違い、山響きというらしい。(柳田國男『妖怪談義』など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の11月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第22回
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シラミ:愛媛県北宇和郡下波村に伝わる。死んだ者の霊が夜の海に白く光って泳いでくることがあるという。漁師はこれを馬鹿と呼ぶが、もし馬鹿と言っているのが聞こえると、怒って櫓にすがるなど散々な目にあわせるという。(桂井和雄『旅と伝説』十六巻二号「七人みさきに就て」など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の10月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第21回
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くね揺すり【クネユスリ】:秋田県仙北郡角館町に伝わる。クネとは生垣のことで、これを揺らして音を出すのだという。(武藤鉄城『旅と伝説』通巻一二七号「音と民俗」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の9月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第20回
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ニシヲカムイ:北海道石狩市浜益区に伝わる。夏の夕暮に、海から怪物が上陸し、山の方に行ってしまった。海にいた時は黒ずんだ物に見えたが、上陸すると風のようにその形を捉えられなかったという。特に害はなかったという。(深瀬春一『旅と伝説』三巻十号「松前怪談十種」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の8月のお題。文面を読む限りでは何だかよくわからないけども、とりあえず青空にポツンと浮かんだ場違いな小さな黒雲の妖怪、というイメージで描いています。風に流されて上陸して、そのうちに拡散して消えていく、みたいな感じ。
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伝承妖怪お題絵:第19回
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麻姑(原文は「魚+摩・鮕」)【マコ】:神奈川県横浜市金沢区に現れた。流圓坊という僧の元に海から二匹で現れ、よく懐いたという。体のどこかが痒いと思うと、口にせずとも察して、気持よく掻いてくれたという。(井原西鶴『西鶴諸國ばなし』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の7月のお題。孫の手の由来の妖怪ということで手を孫の手っぽく描いてみました。

この妖怪についてはこちらのサイトが詳しいのでご紹介をば。
http://ewigleere-memorium.jimdo.com/2013...

2013年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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熊本の妖怪
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今にも坂【いまにもさか】:熊本県下益城郡豊野村下郷小畑(現・宇城市)の話。ここに「今にも坂」という坂があるが、昔、ここに大入道が現れて通行人を驚かせた。以来、人がその話をしながらこの坂を通ると、「今にも」という声がして、その大入道が現れるという。「今にも坂」の名はこの大入道に由来する。(wikipediaの「大入道」の頁より。)
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熊本の妖怪
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クズ【くず】:五木村の祇園池にはクズと呼ばれる大きな亀も住んでおり、この池から約900メートル難れた祇園社(八坂神社)の間を毎年のように行き来している姿が目撃されていたという。(五木村民俗調査団編『五木の民俗』)

クズ・・・。名は体をあらわすと言いますが、この名前は何なのだろうと考えてみた所、蓑亀にたどり着きました。このクズは絵画の題材になる蓑亀ほど見た目が良い感じでは無いものの、藻屑をいっぱい体につけた亀だったのではないでしょうか。と、いうのを踏まえてそんな感じに描いてみました。

案外、葛の葉っぱみたいな色をしていたから「クズ」という名前で呼ばれてた、というオチかもしれないけど。
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熊本の妖怪
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うそ越【うそごえ】:天草郡一町田村益田(現・天草市)にうそ越と言うのがある。昔から物騒なところで、ある時二人の旅人が夜おそくここを通りかかって、「昔はここに血のついた人間の手が落ちて来おったそうだ」と言って、お互いにぞっとして顔見せた瞬間に「今も――」と声がして血の滴る手が坂を転び落ちてきた。二人は吃驚して思わず早足になり、少し行ってから、また「ここには生首が落ちて来おったそうだ」というとすぐにまた上の方から「今ああ……も」と声がして恐ろしい生首が眼の前にころころと転げ落ちてきた。二人はもうたまらず一所懸命に駆けだした。(浜田隆一『天草島民俗誌』)


うそ越・・・。
・・・・・・。
・・・。

いつぞやの「馬鹿様の石碑」といい、からかわれてるような気がして不安になってくる名称ですよね。現在の天草に存在するのかわかりませんが、宮崎県延岡市北方町と鹿児島県川内市中村町に「うそ越」という地名があるようです。九州にはよくある名前だったのかも。

上天草市(大矢野)の登立八幡宮に「うそかえ祭り」というものがあります。
「うそ鳥」にちなんだ祭りで、うそ鳥の「うそ」は口笛を意味する古語なんだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E...

鳥の名前に、峠を指す「越」をつけて「うそ越」なんだろうと思います。タブン。

2013年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する