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伝承妖怪お題絵:第48回
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ニヲヒ鳥:愛知県南設楽郡に伝わる。この鳥が病人のいる家を挾(さしはさ)んで鳴いたら、その病人は死ぬという。春秋の頃に人の呻くような声で夕方に鳴くともいう。姿を見せない。ニヲヒとは呻吟のことである。(早川孝太郎『郷土研究』四巻五号「鳥に関する俗信」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の12月のお題。伝承妖怪お題絵のラスト。呻吟とは苦しみうめくこと。死のイメージの鳥、なんですが描いたイメージは陳腐すぎるかなぁ。最後のお題でこれはどうよ、と思ったので暫く公開してませんでしたが、まぁいいか。

たった48のお題ですら、回を重ねるごとに構図も外見もネタがつきて似たり寄ったりになり、ロケーションもまともに描こうとすると妖怪部分より時間を取られるので手抜きな感じになっていきました。・・・水木先生ってつくづく偉大だと思います。
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伝承妖怪お題絵:第47回
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万歳楽【マンザイラク】:江戸深川に現れた。正徳二年三月中旬、体長七尺、総身鼠色、毛の長さ七寸で、鼠の如き頭に目が赤く、尾が二岐で燕の如き魚が網にかかった。江戸城に献上され「万歳楽」と名付けられた。(本島知辰『月堂見聞集』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の11月のお題。けっこう見かける、「お前アシカかアザラシだろ・・・。」っていう妖怪ですよね。
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伝承妖怪お題絵:第46回
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塞の神の夜業手伝い【サイノカミノヨナベテツダイ】:大阪府泉北郡上神谷に伝わる。夜に機を織る音が聞こえる。それは塞の神がよなべを手伝わされている音なのだという。また、塞の神は藁を打つともいわれている。(小谷方明『五倍子雑筆』六号)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の10月のお題。機織機、賢淵の時も描こうとは思ったんだけど・・・。構造がイマイチわかんないので、どう描いても嘘っぽくなりそう、ということで藁打ちに逃げたのであります。また、水木先生なら壁に何か掛けたりして、もうちょっと生活感出すだろうなー、と思いつつ。
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伝承妖怪お題絵:第45回
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二反生え【ニタンバエ、ニタンハエ】:鹿児島県志布志市中川内に伝わる。地面から二反ほどの反物が生えてくるので、その近くには住まなかったのだという。元はそこの地名だったともいう。(山田奨治『民俗採訪』昭和六十三年度号「ニタンバエ」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の9月のお題。最初に名前から受けたイメージとしては、地面から双子の一反木綿が生えている、というものだったのですが、それをそのまま描くのはあまりにもね・・・。「反」を土地の広さ(約990㎡)と拡大解釈してひらべったい何かにするのもありか・・・と思ったりもしましたが、文面に反物とはっきりあるし・・・。反物の一反が幅が約36センチ、長さが約12メートル。けっこうな長さで、二反の24メートルは10階建てのビルの高さくらいあるよ。ここからいくら考えても思い浮かばないので、それをそのまま描いてみました。

それはさておき、構図の引き出し少ないよなー。
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伝承妖怪お題絵:第44回
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デエデエ坊【デエデエボウ】:山形県羽黒山に伝わる。雪の上に飛び飛びに大きな足跡が付くことがあり、一本足の巨人が通った跡だと考えられた。(戸川安章『旅と伝説』通巻一九三号「羽黒山夜話」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の8月のお題。実際の姿を見たとか、その外見といった伝承は残ってないっぽいので変化球ぎみに描いてみました。
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伝承妖怪お題絵:第43回
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フクマカブセ:滋賀県甲賀郡信楽町多羅尾に伝わる。道を歩いていると、ふっと目の周りが暗闇になるが、これはフクマカブセにカブセラレタのだという。これは川べりや橋のたもとにいるもので、白い布のようなものをかぶせるのだという。(国学院大学民俗学研究会『年刊民俗採訪』昭和三十七年)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の7月のお題。


夜、川のそばを歩いていると、あたりが急に暗くなって川の中に落ちることがあり、フクマカブセにかぶせられたという。フクマカブセは多羅尾家のお屋敷の下、大井の家の下、文久屋敷の下の、3ヶ所にいるといわれる。(中京大学郷土研究会『中京民俗』通巻14号1977年)

川のそばにガスか何か出てて立ちくらみしやすい場所があって、その犯人が狸だと思われて発生した伝承かな?
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伝承妖怪お題絵:第42回
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賢淵【カシコブチ】:宮城県仙台市に伝わる。ある男がこの淵で釣りをしていたら、小さな蜘蛛が淵から出て、男の足先に黒いものを付けていった。男がそれを柳の木に擦り付けると、木は倒れて淵に落ちた。すると淵から「賢い賢い」と声がしたので、この名が付いたという。(『綜合日本民俗語彙』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の6月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第41回
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キンタカコウ:宮崎県東臼杵郡西郷村田代に伝わる。犬神のようなものだが位は高く、よく人に食らいつく。憑かれた者は風持ちと呼び、子供が憑かれると大人でも言えないような事を幾らでも喋るという。(国学院大学民俗学研究会『年刊民俗採訪』昭和三十八年)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の5月のお題。
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伝承妖怪お題絵:第40回
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チリモヌ:ザヒモンとも。鹿児島県奄美大島に伝わる。人が死んだ時に、死体の下に敷いたむしろなどに宿るという。また、これに股をくぐられると病気になってしまうという。色は薄黒く、尾は短く、豚の子のようで猫にも似ているという。(名越左源太『南島雑話』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の4月のお題。ちょっと豚そのまますぎかなぁ。=3=3さんが描いてたように猫のような模様を描き入れて猫っぽさを表現したほうがよかったかも。
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伝承妖怪お題絵:第39回
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サエゾボン:富山県砺波市に伝わる。サエゾとは腸チフスのことで、これが重症の時には病人の足許に沢山のボン(坊さん)が来て体を押さえたり揺すったりしているという。気力でこれを追い払えれば恢復するという。(林宏『とやま民俗』通巻十一号「砺波地方怪恠譚(二)」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の3月のお題。朦朧とした意識の中で見た幻覚っぽいようなイメージで描きました。顔はチフス菌っぽく・・・と、言いたいところですが、画像検索にかけて一番上にあったものがたまたま二個くっついてただけで、通常は一個の丸に毛が生えてる姿のようです。