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AMAKOMA-YA
HP「豆腐嬢」の更新が2ヵ月半くらい滞っていますが、その間に何をやっているかというと、アニメを観てここに感想を書いてるだけという酷い有様でございます。「とある魔術の禁書目録」と「とある科学の超電磁砲」を観ましたよ。


2chのまとめサイトでよく名前を聞くアニメなので観てみようと思ったのですが、「とある魔術の禁書目録」の方は正直に言ってあまり面白くありませんでした。原作のラノベを読んだ事がある人は違うのかもしれませんが、前知識が全く無い私の印象としては、物語を語る上で押さえておくべき描写や台詞が時折すっぽ抜けているのではなかろうか思わざるをえないような釈然としない箇所があるのと(第7話からの三沢塾関連の話あたりは特に)、主人公である上条くんの行動原理や物言いに感情移入できないのがその理由。さらに、基本的に敵役の描き方が「非があるものの言わんとする事はわからないでもない」と視聴者が思うようなスタイルなので、上条くんが決め台詞と説教を垂れつつ倒してもカタルシスが無いんですよね。しかもその主張も「なんで当事者でもないお前がそこまで言えるんだよ」という感じだし。消化不良が常につきまとうアニメでした。あ、第19話「打ち止め(ラストオーダー)」と第20話「最終信号(ウィルス・コード)」は結構面白かったかな。個人的な評価はC。


で、「とある科学の超電磁砲」。「とある魔術の~」のスピンオフ作品ということで、本家の方がイマイチだったので気が進まないまま観てみたのですが、これが物凄く面白うございました。全24話の中で物語の波がきちんとつくられていて、情報の出し方も登場人物たちの行動原理も感情の機微も、伏線の張り方も回収の仕方もお手本を見るかのように見事でした。「とある魔術の~」と同じ作家の作品と思えないくらいに(※あくまでアニメを観た上のでの感想です)。

主人公達のグループの中で唯一超能力を持たない普通の人である佐天さんの物語の中における使い方が上手いこと上手いこと!終盤、超能力者のみに効果がある機械を止める為に、超能力を持たない彼女に見せ場が与えられたのもさることながら、第14話「特別講習」での持久走をきっかけとした佐天さんの心の変化が物語終盤で仲間を救うために必死に階段を駆け上る姿とが重なった時にはもう!

木山せんせいが物語前半だけでなく後半にも絡んできたのにも心踊りました(こっちを詳しく書くとネタバレしてしまうので省きますが)。

ネットの噂に誘われて「とある魔術の禁書目録」をひととおり観たものの「何だかなぁ」と思ってしまった人は「とある科学の超電磁砲」も観てみる事をオススメします。ホントに。「とある魔術の禁書目録」がつまらなかったので余計に「とある科学の超電磁砲」が引き立って感じた可能性もあるけど個人的な評価はA。