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AMAKOMA-YA
熊本の妖怪
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山童【やまわろ、やまわらわ】:九州を始めとする西日本地方に伝わる童子姿の妖怪。河童が変化したもので、山間部に棲むといわれる。姿は10歳程度の童子のようで、頭には柿褐色の長い頭髪を生やし、全身が細かい毛に覆われている。胴は短く、2本の長い脚で直立して歩き、人の言葉を話すとされる。

熊本県南部ではガラッパが彼岸に山に入って山童になり、春の彼岸に川に戻ってガラッパになるという。このような河童と山童の去来を、田の神と山の神の季節ごとの去来、さらには夏季と冬季に二分される日本の季節に対応しているとする見方もある。熊本の葦北郡では山仕事が多いとき「山の若い衆に頼むか」と言って山童に頼むという。また礼をあげるときは飯でも魚でも、たとえ量が少なくても最初に約束した物でなければならないといい、そうしないと山童は怒るという。仕事の前に礼の食べ物をあげると食い逃げされてしまうという。(wikipediaの「山童」の頁より。)


妖怪の絵というと、この妖怪と言えばこの外見!という連中がいますが、それは色んな絵描きにその外見で描かれてきたからなんですよね。元々は口伝やわずかな記述といった曖昧な見てくれのモノが、同じ特徴を踏まえた幾つもの図を描かれることによって確固たるモノになるという。と、余談はさておき、鳥山石燕『画図百鬼夜行』の「山童」をベースに描きました。鳥山石燕は『画図百鬼夜行』を描く際に佐脇嵩之の『百怪図巻』を参考にしたらしいと言われていますが、佐脇嵩之の『山わろう』は子供っぽく描かれているのに、鳥山石燕の『山童』は見るからにオッサン。まぁ、ガラッパが変化するものなら年齢性別と個体差があってもいいのかも。ガラッパは手足が長いという外的特徴があって、前にガラッパの絵を描いた時に身長が人間と同程度ならば、そのぶん胴は短いのではなかろうかと書き添えたけど、山童は外的特徴として胴が短いんだよねぇ。普通の体型で描いちゃったけど。

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