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AMAKOMA-YA
先月の連休の前くらいにtwitterのツィートで舞-HiMEの話題があったので、今月に入ったくらいからちまちまと「舞-HiME」「舞-乙HiME」「舞-乙HiME Zwei」「舞-乙HiME 0~S.ifr~」を観ておりました。

「舞-HiME」の前半部分はよくある超能力+萌え系学園アニメで、ノリは空回り気味だし、主人公は地味だし、その他のキャラクターもテンプレにはまってるしで、悪くはないけど良くもなくパッとしないアニメだなー、と興味をもったことに若干の後悔を覚えつつ我慢して観ておりました。でも第16話からのHiMEと呼ばれる超能力者同士の戦いと彼女達の内面や葛藤、衝突がメインになってきてから一気に面白くなります。そこまでいくと退屈な前半も伏線になっていて後半の山場と高低差を作る為の平坦な道だったと納得できますが、私はtwitterで興味を持たなかったら間違いなく16話まで待たずに切っていたと思います。


「舞-乙HiME」は前作が現代が舞台だったのに対し、はるか未来に地球から殖民された別の星が舞台。前作と役回りは異なるものの名前の一部が同じだったりや外見がそっくりのキャラクターや、外見も設定もそのままのキャラクターも登場するので「舞-HiME」との繋がりがうかがえます。(前者はスターシステムによるものらしいですが。)前作のセルフパロディや踏襲した演出も多く、「舞-HiME」を知っていると楽しみの幅も広がります。前作の後半よろしく、メインキャラクターであるアリカ・ユメミヤ、 ニナ・ウォン、マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルームの成長や葛藤もよく描かれていて良い感じです。ただ、登場人物の多さに「舞-乙HiME」から入った人は戸惑うかも。

前に「異世界の聖機師物語(2009-2010)」というアニメについて感想を書きましたが、「舞-乙HiME(2005-2006)」とストーリーラインや設定がだいぶ似通っていますね。むしろ、「舞-乙HiME」を観たスタッフが「自分ならこうする!」「この部分を掘り下げる!」という発想の元に生まれたのが「異世界の聖機師物語」だったのではなかろうかと思いたくなるくらいに。先に「舞-乙HiME」を観ていたら「異世界の聖機師物語」の感想も変わっていたと思います。

「舞-乙HiME Zwei」「舞-乙HiME 0~S.ifr~」も大変面白うございました。続きやスピンオフをまだまだ観たい感情にかられるものの、スターウォーズと同じで一連の作品を順を追って見ている人と、単体の作品のみで見た人とでは感想が変わることが予想されるので、とっつきにくい作品であるとは思います。特に1作目である「舞-HiME」の前半という挫折ポイントでだいぶ損しているんじゃないかな。(キャラクターデザインやコスチュームの垢抜けなさもネックかもしれないけど。)個人的な評価は4作品全部あわせてB+といったところ。

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