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アクセス解析の記録に「TERA 豆腐嬢」をグーグルで検索した結果からきてた人がいたので見てみたところ、2chのTERAというオンラインゲームの晒し板に豆腐嬢というキャラクターが!ハッキリと述べておきますが、私とその豆腐嬢さんとは一切関係がありませんので。自意識過剰と思われるかもしれないけど念のため。

あと、「天狛燈火」でグーグル検索をかけると55chara.comの作家紹介ページがひっかかりますが、2007年に登録を抹消しているので55chara.com経由で仕事を依頼してきても受けることはありません。サーバからページを消す作業なんて5分もかからないだろうに、何年も残ってるんですよね・・・。登録抹消後の何ヶ月かあとにに何故か仕事を降ってきて、こちらが受けていないにもかかわらず(取引関係切れてるしね)「締め切り過ぎたぞ」なぞ意味不明な切れ気味電話をかけてきて、結果として己のミス(登録抹消処理のミス・こちらが依頼を承諾したかどうかの確認ミス)に気がついて担当者が電話口で平謝りまでしなさったのに、それでも消えないという。その後にも同じミス(仕事依頼を受けてないのに原稿督促の電話がかかってくるという)をやらかしてたけどね、ここ。
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熊本県立美術館で開催されている「印象派の誕生 ミレー、ルネ、ルノワール、ゴッホ 天才達の系譜」展に行ってきたでござる。内容はというと、そこそこな感じでした。印象派は好きだけどバルビゾン派はあまり好きじゃないんよね。

個人的には常設展示の「今西コレクション」の方が良かったと思います。「今西コレクション」はちょくちょく開催されているイメージがあるのか閑古鳥が鳴いていましたが、その分ゆっくり鑑賞できました。浮世絵、工芸、人形など展示品は多岐にわたり、故、今西菊松氏の審美眼のすごさというものを感じさせてくれます。

「なんでも鑑定団」を観てると美術品の蒐集家は結構ニセモノをつかまされたりして美術商・古物商に鴨られてるケースが多いけど、今西コレクションの中にニセモノはどれくらいあったのか学生の頃からずっと気になっています。現代工芸家からは直接作品を買ってたようなので先見性も凄まじかったんでしょうけど、今の世の中に確固たる審美眼を持ってパトロンのような行動ができる人ってどれくらいいるのでしょうね。
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7月13日の雑記の続き

司法書士から封書がきて一ヶ月以上が経過したわけで(7月13日の雑記参照の事)。封書には手続きはこちらでするので印鑑証明と連絡先を書いた紙をいれて返信してくれとありましたが、常識的に考えて「はい、そうですか」と印鑑証明を渡す馬鹿はいないわな。一般的には実印とセットじゃないと効力が無い事が多いとはいえ実印の偽造なんてスキャナがあれば寸分たがわぬものが作れるし、実際に相手の言い分通りに印鑑証明が使われるとも限らないし。

とりあえず携帯の番号のみ書いた紙を入れて返信したのですが、相手方に着いたであろう14日の23時50分に非通知の電話がかかってきて名乗った直後に切られたという事がありまして。その時点で胡散臭い事この上ないというものですが、司法書士からのちゃんとした連絡は一切なし。携帯番号を教えたのは、詐欺ではなかった場合を考えて納得のいく手続きを求めたかったのと、話し合いのテーブルが設けられるなら前の父親の親族から前の父親の末路を聞いておきたかったからなのですが。胡散臭いと思った読みが正解かなぁ。送られてきた封書や書類を保管し続けて様子見かな。
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和田慎二先生が亡くなっていたでござる。七夕くらいにTwitterでソースの無いままその話が流れていて、「はいはい、どうせいつものデマッターデマッター」と自己完結しておりました。昨日、ふと思い出してグーグルで検索してみたところ、Twitterでの一報の後ちゃんとしたニュースでも報じられていたという…。2011年7月5日、虚血性心疾患のため死去。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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【こんな長文誰も読まんがな】

相続についての封書が司法書士から来たでござる。…と、いっても土地など価値のあるものは既に指名された人が相続済みで、家屋については指定されていなかったので相続人が何人も居て、自分もその一人だという話。前の父親(実の父親)の母親の父親が被相続人なんだけど、祖祖父の建てた家で恐ろしく古く資産価値も大したことはないらしい上に、立地が岐阜のド田舎、祖祖父当人は私が生まれる前に亡くなってるし、その一族にも会った事がないという有様。なのに何故私にその封書が来たかというと、前の父親(実の父親)が平成18年に亡くなっていたから。

前父は元々は京都の人間で、親はある呉服問屋の地位のある社員。前父自身も同じ会社の社員で安定した立場にある人でした。私が5歳の頃に妻(私の母)の両親が病気になったのを切っ掛けに妻(私の母)に言いくるめられる形で脱サラして京都から熊本に移住。個人経営の呉服屋を開始するも夫婦仲がこじれるわ、事業は上手くいかないわで私が小学6年生の時に離婚。その後、前父は数年間熊本に留まり、私が中学2年生か3年生の頃に会ったのを最後に京都に帰ったらしいという噂話程度の状況しかわからない状態でありました。母親が前父と母親両方と懇意にしていた人から聞いたという情報に「前父は京都で再婚したらしい。私にとっての異母弟か異母妹ができているらしい。」というものがあったのだけど、封書に入っていた家系図にそれの記載は無し。


小学生当時は母親に吹き込まれるまま「前父が全て悪い」と思い込んでいましたが年齢を重ねると見えてくる真実がいくつもあるわけで、当時を思い起こすと前父の追い詰められようというのはそれはもう凄まじいものでした。状況を整理すると

・妻(私の母)に言いくるめられて安定した身分を捨て脱サラ。京都から熊本に移住。

・妻の実家でマスオさん状態で個人経営の呉服屋(しかも店舗を構えない、普通の民家で)をはじめる。

・子供の保護者が集まるようなバドミントンやバスケットのサークルであったり消防団であったり積極的に顔を出すようになるが、妻(私の母)や姑、母親に言いくるめられた私はそれを「遊んでいる」とみなし猛烈に非難。その手のサークルに顔を出す事を禁止される。これは子供の頃は理解できなかったけど、元々が京都の人間で熊本に人脈というものが全く無かった前父にしてみれば、子供をダシにして比較的裕福で時間も余っているような保護者が集まるサークルに出入りして顧客を開拓するのは極めて有効的な手段だったろうし、そこで信頼を獲得するにしても熊本ローカルの社会性や話題といった事情を理解するまで時間を要しただろうし、即座に結果が出るようなものでもなかったはず。ちなみに妻(私の母)の言い分は「そんな事をしなくても、良いモノを売っていけば口コミで評判は広がる!」という夢見る夢子さん理論。

・で、妻(私の母)は前父の仕事にも猛烈にクチを出す。その内容はというと、客に対して、「この着物は良いものですよ、地味だけど若いうちだけでなく五年後十年後も着る事ができますし、親から子の代へも渡す事もできますよ」といったもの。文面だけをみると善意にあふれる立派な言葉に聞こえるけども、客が何を求めてくるかは人それぞれなわけで、例えばケバい化粧を好みケバい着物を好む客にそうセールストークしても効果があるとは思えないし、若い、今その時のみ着る事ができるような着物を求めてやってくる客だっているのです。セールストークに必要なのは、客の求めているものの空気を読み、それを薦める事であって、店(私の母)の理想とする価値観を押し付けられて感謝する客が果たして何パーセントくらい居たでしょうね、という話。前父は妻(私の母)に対して「頼むから商売に口出ししないでくれ」と懇願するも、妻(私の母)の方が弁が立つ上にマスオさん的立場で力もなく、子供の私も母親に言いくるめられるまま敵に回るわで、手足がもがれた上に四面楚歌の状況。これで妻(私の母)の望むような結果を出せといわれても不可能であったでしょう。洒落にならない難易度だったと思います。

・前父の心が折れるのも当然の事であったろうと思います。離婚前の数年間はパチンコ屋に入り浸り自室に閉じこもってファミコンばかりしている前父の姿しか見ていません。でも、そこまで追い詰めたのは妻(私の母)であり、姑であり、それに加担した私なわけで、何処にも居場所がなくなれば必然的にそうなるわな。

家庭裁判所で泥沼を披露しつつ彼らは離婚するわけですが、家庭裁判所の判決は母が前父に手切れ金を支払う事で決着したと聞いています。家にあった反物も前父の手に。これも私の母は「親戚や周囲の人間が利害関係から自分に不利に証言した為」と言い、小学生の私は素直にそれを信じていましたが、今になっては離婚の原因の7~8割は母親の方の世間ズレの凄まじさと根拠が何処にあるのかサッパリわからない不動の「夢見る夢子な」価値観にあったと理解できます。

何故なら、自分も母親の世間知らずの凄まじさと根拠が何処にあるのかサッパリわからない不動の価値観に、目の前が真っ暗になるような状況を幾度も幾度も味合わされることになったから。例を挙げると子供の勤めている会社にやってきて社長と給料交渉はしでかすわ、その金銭感覚は年収一千万が当たり前だと思ってるわ、高校時代の恩師が退職後に美術教室だか専門学校を立ち上げるというので声をかけてくださった時にも、「立ち上げでお金に余裕はないけれど」、という恩師に対し「私は美術を通じて人生における大事なものを学びましたし、それを広める為だったら最低限生活できる額さえ貰えればいいですよ。」と返答したのが気に食わなかったのかいつの間にか間に入ってきて恩師と給料交渉しくさった結果、恩師からは「君がそんなに高給取りだとは知らなかった。そんな額は出せない。子供は親を大事にすべきだからあきらめる。」といって去られた時の絶望といったらもう。

その過干渉は家族のみならず赤の他人にも及んでいて、隣家の止めてあった車にどこぞのバカガキが二人乗りの自転車で蛇行しつつぶつかって車を損傷させた時にも、頼まれたわけでもないのに間に割って入って開き直ってヘラヘラしているバカガキどもにのたもうた台詞が「弁償しなくていいから自分の非を認め謝罪しなさいといってるの!」。これも字面だけ見れば子供の教育を考えた立派なお言葉ではあるんだけど、弁償について言及できる資格があるのは車をへこまされた隣人のみで、仲裁を一任されたわけでもなく勝手に首をつっこんでいる私の母親が発していい台詞ではありません。世の中の常識的な反応を考えれば隣家は私の母親に感謝するよりも「なんで勝手にそんな事決めちゃってんの?」とドン引きした事でしょう。

ちなみに母親は私が高校一年生の時に再婚。今の父親の近所に住む兄嫁や娘達からは疎んじられていますが、それは一族の新参者だからだけではなく、彼女の価値観の押し付けがましさにあると傍から見て思うのですが、当人は「私はこんなにも善意に溢れて仲良くなろうとしているのにあの人たちはわかってくれない!」と本気で思っているご様子。その世間知らずの行動に対し、どんなに苦言を呈しても、忠告しても、自分の信じたい事以外は耳に入らない人間なので全く効果なし。人には人それぞれの価値観や踏み入ってはならない領域(人生設計etc)というものがあり、その言葉を発し行動する当人にとってのみは善意だと思っていても、それを望まない他人からてしてみればそれは悪意とかわりがないという真理を未だにご理解にならないという。


で、元の話に戻るのですが小学生の時の私は前父の置かれていた状況が全く判っていませんでした。自分も散々やられて母の人間性を理解できて初めて前父の追い詰められようを理解できたという。ただ、前父も世間知らずな所があった事は否定できず、離婚前のパチンコ屋に入り浸っていた頃によくない知り合いができていたようで、中学生の頃に前父と食事にいった際に前父の知り合いだと紹介されたチンピラ風の男に「君、芸能界に興味ない?入らない?」と言われて(もちろん胡散臭いにも程があるので断りましたが)中学生という年齢ながらも前父が落ちるとこまで落ちかかってるというのは悟れたし、その事も結局彼が死ぬまで顔を合わせることはおろか連絡を取り合うことすらなかった一つの理由であったのですが。

前父は身長178センチと私の親の世代にしては高身長、見た目もそれなりに良く、呉服成金の小金持ちの息子で、彼が結婚前の若者時代を謳歌していた頃はカラー写真は珍しかったそうなのに海やスキーといったレジャーを楽しんでる姿がカラー写真で残っていたし、運動神経もあり、ファミコンソフトの好みから将棋やマージャンとったモノも一通りこなし、釣りやゴルフやプラモデル制作などもやっていた事から多趣味だった事がうかがえます。で、サークルに出入りしていた社交性からいって、本来の彼の姿は営業マンとしてはかなり高スペックだったのではなかろうかと今になっては思います。(小学生の頃の記憶なので彼が遊びに秀でただけのダメ人間だった可能性もゼロではないのですが。)彼は結婚する女さえ間違えなければ違う人生があったのではなかろうかとつくづく思います。違う女と結婚していたら私はこの世にいないけどさ。

…と、いった事から前父方の祖祖父の遺産の話だとか言われても、その権利を主張する資格は私には無いな、というお話。ただ、前父がどんな場所でどんな死に方をし、どこに眠っているのかは気になります。それと私のは母は自分がしでかし続けている事の罪の重さに気付く日がくるでしょうか。きっと気付く日が来たとしてもプライドが異様に高いので認めることはあるまいとは思うけど。
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ウサマ・ビン・ラディン死亡の報道が駆け巡った日
http://www.zaeega.com/archives/51628826....

背景はどうであれ、人の死をここまでおおっぴらに喜べるというアメリカ人の精神構造はどうなんだろう。東北地方太平洋沖地震後の日本での救難活動は感謝してるし評価もしてるけど、こういう部分は理解に苦しみます。

9.11同時多発テロ事件を切っ掛けとしたアメリカのアフガニスタン侵攻かイラク侵攻の前後くらいに、「暴力を暴力で返すのをやめよう」と反対活動を行ったアメリカの女子高生がいて、愛国心が無いと国中から罵倒された挙句に学校を退学させられた、と報道された記憶があるけども彼女のその後はどうなったんだろう。そもそもアフガニスタン侵攻やイラク侵攻の時に幾度も一般住宅や民間施設を誤って爆撃したりしてる君たちが9.11同時多発テロ事件を盾にそんなに喜べるものなのかと。
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3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震ですが、凄い事になっていますね。南三陸町にいたっては人口の半分以上である一万人が行方不明だとか。他にも集落ごと津波にのまれた地域がいくつかあるようですが、それらの詳細が丸2日経ってもなかなか入ってこないのが気になります。

↓のサイトを見ると津波の恐ろしさがよくわかります。
http://www.abc.net.au/news/events/japan-...

福島の原発でも緊迫した状況が続いていますし、12日の明け方に長野県北部や新潟県中越地方でも大きな地震が発生してるのに、三陸沖周辺の被害が強烈すぎて話題に上らないのも気になります。九州在住の身からは被災地の方々の無事を祈る事しかできません。
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HP「豆腐嬢」の更新が2ヵ月半くらい滞っていますが、その間に何をやっているかというと、アニメを観てここに感想を書いてるだけという酷い有様でございます。「とある魔術の禁書目録」と「とある科学の超電磁砲」を観ましたよ。


2chのまとめサイトでよく名前を聞くアニメなので観てみようと思ったのですが、「とある魔術の禁書目録」の方は正直に言ってあまり面白くありませんでした。原作のラノベを読んだ事がある人は違うのかもしれませんが、前知識が全く無い私の印象としては、物語を語る上で押さえておくべき描写や台詞が時折すっぽ抜けているのではなかろうか思わざるをえないような釈然としない箇所があるのと(第7話からの三沢塾関連の話あたりは特に)、主人公である上条くんの行動原理や物言いに感情移入できないのがその理由。さらに、基本的に敵役の描き方が「非があるものの言わんとする事はわからないでもない」と視聴者が思うようなスタイルなので、上条くんが決め台詞と説教を垂れつつ倒してもカタルシスが無いんですよね。しかもその主張も「なんで当事者でもないお前がそこまで言えるんだよ」という感じだし。消化不良が常につきまとうアニメでした。あ、第19話「打ち止め(ラストオーダー)」と第20話「最終信号(ウィルス・コード)」は結構面白かったかな。個人的な評価はC。


で、「とある科学の超電磁砲」。「とある魔術の~」のスピンオフ作品ということで、本家の方がイマイチだったので気が進まないまま観てみたのですが、これが物凄く面白うございました。全24話の中で物語の波がきちんとつくられていて、情報の出し方も登場人物たちの行動原理も感情の機微も、伏線の張り方も回収の仕方もお手本を見るかのように見事でした。「とある魔術の~」と同じ作家の作品と思えないくらいに(※あくまでアニメを観た上のでの感想です)。

主人公達のグループの中で唯一超能力を持たない普通の人である佐天さんの物語の中における使い方が上手いこと上手いこと!終盤、超能力者のみに効果がある機械を止める為に、超能力を持たない彼女に見せ場が与えられたのもさることながら、第14話「特別講習」での持久走をきっかけとした佐天さんの心の変化が物語終盤で仲間を救うために必死に階段を駆け上る姿とが重なった時にはもう!

木山せんせいが物語前半だけでなく後半にも絡んできたのにも心踊りました(こっちを詳しく書くとネタバレしてしまうので省きますが)。

ネットの噂に誘われて「とある魔術の禁書目録」をひととおり観たものの「何だかなぁ」と思ってしまった人は「とある科学の超電磁砲」も観てみる事をオススメします。ホントに。「とある魔術の禁書目録」がつまらなかったので余計に「とある科学の超電磁砲」が引き立って感じた可能性もあるけど個人的な評価はA。
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こないだこんなラノベの盗作騒動(↓)があったと思いきや
http://blog.esuteru.com/archives/493494....

今度はこれだそうで(↓)
http://blog.esuteru.com/archives/547266....


これらの騒動を見ていると小学校高学年の社会科の歴史の授業を思い出します。先生が項目をいくつか挙げて、班に割り振って、それを調べて広用紙に書いて皆の前に発表するという授業。

「文章の丸写しはダメ!本にあるものを丸写しにするのではなく、幾つかの資料の良いと思ったところを組み合わせたり、要約したり、自分の言葉に置き換えるようにしなさい!」と口すっぱく言われたものです。授業の意図としては歴史を教えるとともに自分で調べる事やレポートの書き方の基礎、考える力を身に付けさせる目的があったのでしょう。でもそこは小学生、頭を抱えた挙句にツギハギの文章を広用紙に書いちゃったりするわけですが、それは別の話。

この二人の小説家は小学生と同じような事をレポートの類でならいざ知らす、創作として発表したもので実践しちゃってるんですよね。丸写しではないものの、ちょこっと改編するだけで済ませちゃっているという。


前にオタク系専門学校の絵の講師を名乗る人間とチャットで話したことがあるのですが、デッサンや画面の作り方といった事を全く教えずに、流行のイラストレーターの塗リや画風をそのままマネさせるという極めて即物的な授業をやっているそうです。しかもデッサンを「無駄」と言い切るという凄まじさ。教育学部で絵を学んだと口にする割には絵の描き方の基礎についてあり得ないほど無知だったので、釣りだった可能性も無きにしもあらずですが、仮に真実とするならばラノベの表紙に似たような絵柄ばかりが増えるのもむべなるかな、と思ったものです。

この二人の小説家が専門学校の出かどうかは知りませんし、飛躍し過ぎかもしれませんが、文章の方でも「誰でも簡単に描ける小説の描き方!」てな感じで禄でもない方法を教えたりしてるんじゃなかろうかと思ったりも。普通なら小説家志望というと、広辞苑や大辞林を抱きかかえてそうなイメージがあるんですけどねー・・・。
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「異世界の聖機師物語」を観ましたよ。初めてアニマックスのPPVインフォメーションで主題歌が流れているのを見た時に、初っ端が人物と建物を真横から見た構図で、次に崖に左右を挟まれた一直線に伸びる森に続くカットだったので、「OVAなのに手抜きっぽいなー、ダメっぽそー」と第一印象が最悪だったのですが、実際に観てみると手放しで褒められる面白いアニメでございました。個人的には最高評価の部類(A+)に入ります。

ジャンルとしては有りがちな「異次元に召喚された少年がヒーローになるロボットもの」「主人公の少年が女性にもてまくるハーレムもの」。この手の作品は既に出尽くした感がありますが、「異世界の聖機師物語」では背景(聖機師が特別な体質を要する誰でもなれるわけではない特権階級であること、聖機師の男女差が女性側に極端に偏っている事、聖機師の子を残す為に男性聖機師は種馬的存在として蝶よ花よと扱われている事、一般的な男性聖機師は待遇に慣れきっていて不甲斐ない人間ばかりという事、一方で主人公である征木剣士は元の世界で祖父や姉から剣・狩猟・家事etcを叩き込まれた万能人間である事)や、各ヒロイン達と出会い・好かれるに到る経過がきっちり描かれています。ありがちな「主人公の少年が女性にもてまくるハーレムもの」だと、何の取り柄もない少年が何故かもてまくったりして納得いかないものがほとんどですが、これならば違和感なく受け入れることができます。また、「征木剣士がラシャラに従者として取り立てられる」→「聖地と呼ばれる学園で下働きをする」→「働きが認められて生徒として通うようになる」というストーリー展開とともに世界観が掘り下げられていく描き方は見事でございました。伏線の張り方や回収の仕方も見事で、第一話から最終話まで中だるみが一切ありません。制作において構成や演出で時間をかけたんだろうなー、という印象。

また征木剣士の台詞の端にアニメ「天地無用!魎皇鬼」との関連が示唆されていたり、征木剣士のセレスやダグマイヤへの対応や表情を見るに元の世界で挫折なり葛藤を経験した事がある事が窺えて、良い感じでございました。ヒロインたちも表情が良く変わって、その時その時の感情の機微がよく表現されておりました。

最後に念の為に述べて起きますが、オープニング主題歌の冒頭で描かれている「崖に挟まれて一直線に伸びる森」は手抜きでもなんでもなく、世界観的に理由があります。本編を観て見ると理由はすぐにわかるものではあるし、設定を生かした描写が多々あるので内容を知ると愛着のわくOPであるのですが、自分が受けた第一印象を思い返すにOPのはじめの数秒足らずでかなり損をしているアニメだと思います。