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熊本の妖怪
のっぺらぼん【のっぺらぼん】:
2012年11月2日の重箱婆の記事も参照してください。
http://amakoma.sakura.ne.jp/diary/diary....
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むかしむかし、熊本城の近くの法華坂は、そりゃあ寂しいところでな、誰いうとなく そこには重箱婆が出るという噂が流れておったそうな。さて、その坂の上と下には茶店があってな、ある日の夕方、一人の旅人が坂の上の茶店に入ったげな。
「そうそうおかみさん、ここが法華坂たいね」
旅人は団子を注文すると、店の奥にいるおかみさんに向ってこう聞いた。向こうを向いているおかみさんは、
「はい、そぎゃんですたい」
と答えた。したら、
「ここに重箱婆が出るという噂は本当かいな」
「はい、出ますばい」
「ほう、いったいどぎゃんもな」
旅人は身をのりだして、向こうを向いているおかみさんに尋ねたそうな。するとな、おかみさんは突然、
「重箱婆とは、こぎゃんとですたい」
ちゅうて、くるっと旅人の方を振り向いたんだと、したら なんとしたこと、その顔というんが、目も鼻も口もない、ノッペラポンではないか。旅人は目ん玉がとび出るほど驚(おどろ)いた。むちゅうで坂をかけおり、下の茶店にとびこんだんだと。中では娘が一人、せわしげに働いておった。旅人は真青になって娘にいうたと。
「ああ恐ろしか、ねえさん、わしゃ、重箱婆ちゅうもんば初めて見た」
したら娘は、
「お客さん、その重箱婆ちゅうんは、こぎゃんとだったですど」
と言うてこっちを振り向いたんじゃ、見るとその娘もまたノッペラポン。旅人はもう、魂も吹っ飛んで、やっとの事でそこを逃げ出したちゅう話じゃ。
-------------------------------
荒木精之・村田煕[著]『日本の民話22 肥後・薩摩・大隅篇』が元なんかな?小泉八雲の「怪談」の「むじな」、落語の「のっぺらぼう」の話そのままなんで熊本独自の妖怪という気が全然しない。
とりあえず頭に葉っぱを乗せて狸が化けてることをアピールしてみました。
のっぺらぼん【のっぺらぼん】:
2012年11月2日の重箱婆の記事も参照してください。
http://amakoma.sakura.ne.jp/diary/diary....
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むかしむかし、熊本城の近くの法華坂は、そりゃあ寂しいところでな、誰いうとなく そこには重箱婆が出るという噂が流れておったそうな。さて、その坂の上と下には茶店があってな、ある日の夕方、一人の旅人が坂の上の茶店に入ったげな。
「そうそうおかみさん、ここが法華坂たいね」
旅人は団子を注文すると、店の奥にいるおかみさんに向ってこう聞いた。向こうを向いているおかみさんは、
「はい、そぎゃんですたい」
と答えた。したら、
「ここに重箱婆が出るという噂は本当かいな」
「はい、出ますばい」
「ほう、いったいどぎゃんもな」
旅人は身をのりだして、向こうを向いているおかみさんに尋ねたそうな。するとな、おかみさんは突然、
「重箱婆とは、こぎゃんとですたい」
ちゅうて、くるっと旅人の方を振り向いたんだと、したら なんとしたこと、その顔というんが、目も鼻も口もない、ノッペラポンではないか。旅人は目ん玉がとび出るほど驚(おどろ)いた。むちゅうで坂をかけおり、下の茶店にとびこんだんだと。中では娘が一人、せわしげに働いておった。旅人は真青になって娘にいうたと。
「ああ恐ろしか、ねえさん、わしゃ、重箱婆ちゅうもんば初めて見た」
したら娘は、
「お客さん、その重箱婆ちゅうんは、こぎゃんとだったですど」
と言うてこっちを振り向いたんじゃ、見るとその娘もまたノッペラポン。旅人はもう、魂も吹っ飛んで、やっとの事でそこを逃げ出したちゅう話じゃ。
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荒木精之・村田煕[著]『日本の民話22 肥後・薩摩・大隅篇』が元なんかな?小泉八雲の「怪談」の「むじな」、落語の「のっぺらぼう」の話そのままなんで熊本独自の妖怪という気が全然しない。
とりあえず頭に葉っぱを乗せて狸が化けてることをアピールしてみました。
熊本の妖怪
九千坊【きゅうせんぼう、くせんぼう】:詳細はこちらのサイトをお読みください。
河童 狐 妖怪 もののけ 魑魅魍魎 日本の歴史 雑学の世界
http://www.geocities.jp/widetown/japan_d...
みのうの豆本・九千坊物語
http://www.snk.or.jp/cda/mame/3tanusimar...
一族を率いて海を渡ってきた頃は優れた統率力を発揮していたんでしょうけど、加藤清正と猿軍団相手に敗走したり、弥々子河童に敗れたり、誘惑の多い江戸に出ては手下を抑えられず許しを乞うて筑後川に戻ったりとイマイチ冴えない印象。「人間なぞ返り討ちにしてく・・・さ・さ・さ・猿ぅー!?」と、いうイメージで描きました。
九千坊【きゅうせんぼう、くせんぼう】:詳細はこちらのサイトをお読みください。
河童 狐 妖怪 もののけ 魑魅魍魎 日本の歴史 雑学の世界
http://www.geocities.jp/widetown/japan_d...
みのうの豆本・九千坊物語
http://www.snk.or.jp/cda/mame/3tanusimar...
一族を率いて海を渡ってきた頃は優れた統率力を発揮していたんでしょうけど、加藤清正と猿軍団相手に敗走したり、弥々子河童に敗れたり、誘惑の多い江戸に出ては手下を抑えられず許しを乞うて筑後川に戻ったりとイマイチ冴えない印象。「人間なぞ返り討ちにしてく・・・さ・さ・さ・猿ぅー!?」と、いうイメージで描きました。
熊本の妖怪
重箱婆【じゅうばこばば】:熊本県玉名郡、宮崎県日向市に伝わる。古狸が重箱を手に持った老女に化けて現れたという。熊本ではさらに重箱婆が「重箱婆じゃ、ご馳走はいらんかえ」と言いながら、人に石のようなものを担がせるという。(wikipediaの「化け狸」の頁より。)
別の伝承によると、「重箱のご馳走はいらんかえ」と声をかけて相手が近づいてきたところに目も鼻も口も無いのっぺらぼんの顔を見せて驚かせたりもするそうです。伝承の中でハッキリと狸=重箱婆、重箱婆=のっぺらぼんと言われてるんですよね。「重箱婆」と「のっぺらぼん」を別妖怪として扱いたいんだけど、この記述のせいで悩みます。この狸に名前があれば良かったのに。
氷厘亭氷泉さんの和漢百魅缶によると「膝から足にかけて生えている目玉をみせたり」もするそうです。
http://www10.plala.or.jp/cotton-candy/mo...
老婆を顔無しにして足に目玉を描き入れようかとも思いましたが、女性の着物で生足をさらけだしてるのをイメージしにくかったのと、それをやると詰め込みすぎな気がしてこのような絵になりました。
重箱婆の記述がある『昔話研究』一巻四号が刊行された昭和10年(1935年)当時の玉名郡は玉名市と荒尾市(ピンクの間の二つの地域)も含んで玉名郡なんですよね・・・。現在と本が書かれた当時では微妙に範囲が食い違うという。とりあえず熊本の妖怪の絵の下に地図をつけてはいるものの、現代の地域分けで色付けしてるのであまりアテにはならないかも。分離やら合併、時には地名変更もあるせいでややこしい。
パラパラ地図:熊本県
http://mujina.sakura.ne.jp/history/43/in...
重箱婆【じゅうばこばば】:熊本県玉名郡、宮崎県日向市に伝わる。古狸が重箱を手に持った老女に化けて現れたという。熊本ではさらに重箱婆が「重箱婆じゃ、ご馳走はいらんかえ」と言いながら、人に石のようなものを担がせるという。(wikipediaの「化け狸」の頁より。)
別の伝承によると、「重箱のご馳走はいらんかえ」と声をかけて相手が近づいてきたところに目も鼻も口も無いのっぺらぼんの顔を見せて驚かせたりもするそうです。伝承の中でハッキリと狸=重箱婆、重箱婆=のっぺらぼんと言われてるんですよね。「重箱婆」と「のっぺらぼん」を別妖怪として扱いたいんだけど、この記述のせいで悩みます。この狸に名前があれば良かったのに。
氷厘亭氷泉さんの和漢百魅缶によると「膝から足にかけて生えている目玉をみせたり」もするそうです。
http://www10.plala.or.jp/cotton-candy/mo...
老婆を顔無しにして足に目玉を描き入れようかとも思いましたが、女性の着物で生足をさらけだしてるのをイメージしにくかったのと、それをやると詰め込みすぎな気がしてこのような絵になりました。
重箱婆の記述がある『昔話研究』一巻四号が刊行された昭和10年(1935年)当時の玉名郡は玉名市と荒尾市(ピンクの間の二つの地域)も含んで玉名郡なんですよね・・・。現在と本が書かれた当時では微妙に範囲が食い違うという。とりあえず熊本の妖怪の絵の下に地図をつけてはいるものの、現代の地域分けで色付けしてるのであまりアテにはならないかも。分離やら合併、時には地名変更もあるせいでややこしい。
パラパラ地図:熊本県
http://mujina.sakura.ne.jp/history/43/in...
熊本の妖怪
犬神【いぬがみ】:狐憑き、狐持ちなどとともに、西日本に最も広く分布する犬霊の憑き物(つきもの)。近年まで、大分県東部、島根県、四国の北東部から高知県一帯においてなお根強く見られ、狐の生息していない四国を犬神の本場であると考える説もある。また、犬神信仰の形跡は、島根県西部から山口県、九州全域、さらに薩南諸島より遠く沖縄県にかけてまで存在している。宮崎県、熊本県球磨郡、屋久島ではなまって「インガメ」、熊本県人吉市では「インガミ」、種子島では「イリガミ」とも呼ばれる。(wikipediaの「犬神」の頁より。)
wikipediaの「犬神」の頁の続きを読んでもらえればわかると思うのですが、外見の伝承が地方地方で差異があってどうにもこうにも。とりあえずひょろ長くして、人間に取り憑いてる様を描いてみました。「若干大きめのネズミほどの大きさ」や「体長33センチくらいの蝙蝠に似た姿」を忠実に描いてしまうと見た目が怖くもなんともないような・・・。漫画風にイメージするなら、普段は小動物に取り憑いて生活(?)していて、人や馬や牛に害をなす時に宿主から凶暴な霊魂みたいなものが抜き出て対象に取り憑く、みたいな感じかな。
犬神【いぬがみ】:狐憑き、狐持ちなどとともに、西日本に最も広く分布する犬霊の憑き物(つきもの)。近年まで、大分県東部、島根県、四国の北東部から高知県一帯においてなお根強く見られ、狐の生息していない四国を犬神の本場であると考える説もある。また、犬神信仰の形跡は、島根県西部から山口県、九州全域、さらに薩南諸島より遠く沖縄県にかけてまで存在している。宮崎県、熊本県球磨郡、屋久島ではなまって「インガメ」、熊本県人吉市では「インガミ」、種子島では「イリガミ」とも呼ばれる。(wikipediaの「犬神」の頁より。)
wikipediaの「犬神」の頁の続きを読んでもらえればわかると思うのですが、外見の伝承が地方地方で差異があってどうにもこうにも。とりあえずひょろ長くして、人間に取り憑いてる様を描いてみました。「若干大きめのネズミほどの大きさ」や「体長33センチくらいの蝙蝠に似た姿」を忠実に描いてしまうと見た目が怖くもなんともないような・・・。漫画風にイメージするなら、普段は小動物に取り憑いて生活(?)していて、人や馬や牛に害をなす時に宿主から凶暴な霊魂みたいなものが抜き出て対象に取り憑く、みたいな感じかな。
熊本の妖怪
山童【やまわろ、やまわらわ】:九州を始めとする西日本地方に伝わる童子姿の妖怪。河童が変化したもので、山間部に棲むといわれる。姿は10歳程度の童子のようで、頭には柿褐色の長い頭髪を生やし、全身が細かい毛に覆われている。胴は短く、2本の長い脚で直立して歩き、人の言葉を話すとされる。
熊本県南部ではガラッパが彼岸に山に入って山童になり、春の彼岸に川に戻ってガラッパになるという。このような河童と山童の去来を、田の神と山の神の季節ごとの去来、さらには夏季と冬季に二分される日本の季節に対応しているとする見方もある。熊本の葦北郡では山仕事が多いとき「山の若い衆に頼むか」と言って山童に頼むという。また礼をあげるときは飯でも魚でも、たとえ量が少なくても最初に約束した物でなければならないといい、そうしないと山童は怒るという。仕事の前に礼の食べ物をあげると食い逃げされてしまうという。(wikipediaの「山童」の頁より。)
妖怪の絵というと、この妖怪と言えばこの外見!という連中がいますが、それは色んな絵描きにその外見で描かれてきたからなんですよね。元々は口伝やわずかな記述といった曖昧な見てくれのモノが、同じ特徴を踏まえた幾つもの図を描かれることによって確固たるモノになるという。と、余談はさておき、鳥山石燕『画図百鬼夜行』の「山童」をベースに描きました。鳥山石燕は『画図百鬼夜行』を描く際に佐脇嵩之の『百怪図巻』を参考にしたらしいと言われていますが、佐脇嵩之の『山わろう』は子供っぽく描かれているのに、鳥山石燕の『山童』は見るからにオッサン。まぁ、ガラッパが変化するものなら年齢性別と個体差があってもいいのかも。ガラッパは手足が長いという外的特徴があって、前にガラッパの絵を描いた時に身長が人間と同程度ならば、そのぶん胴は短いのではなかろうかと書き添えたけど、山童は外的特徴として胴が短いんだよねぇ。普通の体型で描いちゃったけど。
山童【やまわろ、やまわらわ】:九州を始めとする西日本地方に伝わる童子姿の妖怪。河童が変化したもので、山間部に棲むといわれる。姿は10歳程度の童子のようで、頭には柿褐色の長い頭髪を生やし、全身が細かい毛に覆われている。胴は短く、2本の長い脚で直立して歩き、人の言葉を話すとされる。
熊本県南部ではガラッパが彼岸に山に入って山童になり、春の彼岸に川に戻ってガラッパになるという。このような河童と山童の去来を、田の神と山の神の季節ごとの去来、さらには夏季と冬季に二分される日本の季節に対応しているとする見方もある。熊本の葦北郡では山仕事が多いとき「山の若い衆に頼むか」と言って山童に頼むという。また礼をあげるときは飯でも魚でも、たとえ量が少なくても最初に約束した物でなければならないといい、そうしないと山童は怒るという。仕事の前に礼の食べ物をあげると食い逃げされてしまうという。(wikipediaの「山童」の頁より。)
妖怪の絵というと、この妖怪と言えばこの外見!という連中がいますが、それは色んな絵描きにその外見で描かれてきたからなんですよね。元々は口伝やわずかな記述といった曖昧な見てくれのモノが、同じ特徴を踏まえた幾つもの図を描かれることによって確固たるモノになるという。と、余談はさておき、鳥山石燕『画図百鬼夜行』の「山童」をベースに描きました。鳥山石燕は『画図百鬼夜行』を描く際に佐脇嵩之の『百怪図巻』を参考にしたらしいと言われていますが、佐脇嵩之の『山わろう』は子供っぽく描かれているのに、鳥山石燕の『山童』は見るからにオッサン。まぁ、ガラッパが変化するものなら年齢性別と個体差があってもいいのかも。ガラッパは手足が長いという外的特徴があって、前にガラッパの絵を描いた時に身長が人間と同程度ならば、そのぶん胴は短いのではなかろうかと書き添えたけど、山童は外的特徴として胴が短いんだよねぇ。普通の体型で描いちゃったけど。
熊本の妖怪
山女【やまおんな】:東北地方、岡山県、四国、九州など、ほぼ全国各地に伝わっている。山女の名は民俗資料、中世以降の怪談集、随筆などに記述がある。
各伝承により性質に差異はあるものの、多くは長い髪を持つ色白の美女とされる。服装は半裸の腰に草の葉の蓑を纏っているともいうが、樹皮を編んだ服を着ている、十二単を着た姿との説もある。
熊本県下益城郡でいう山女は、地面につくほど長い髪に節を持ち、人を見ると大声で笑いかけるという。あるときに山女に出遭った女性が笑いかけられ、女性が大声を出すと山女は逃げ去ったが、笑われた際に血を吸われたらしく、間もなく死んでしまったという。(wikipediaの「山姫」の頁より。)
笑いかけて相手の気を引いてる隙に髪の毛を刺して髪の毛が血を吸う、というイメージで描きました。櫛を持たせて熊本の山女である事をアピール。
正体は狂った女性と言われていますが、狂っていなくとも、嫁いだ先の待遇が酷くて逃げ出したものの故郷に戻ることも許されなかったり(昔は女性の身分が低かった上に体裁もあったろうし)、災害や疫病で家族を失って天涯孤独になったところを悪人に土地や家を奪われて流浪の身になったり、そんなサバイバル生活を余儀なくされた女性もベースになってるんじゃないかな。十二単を着た山女は流刑になった貴人だったり、勘当された貴人だったり、謀略に巻き込まれて山に捨てられた貴人だったり。
背景はwikipediaの「山姫」の頁にある鳥文斎栄之・画『模文画今怪談』より、下野那須野(現・栃木県)で討ち取られた山女の図の背景を部分的に模写しています。
山女【やまおんな】:東北地方、岡山県、四国、九州など、ほぼ全国各地に伝わっている。山女の名は民俗資料、中世以降の怪談集、随筆などに記述がある。
各伝承により性質に差異はあるものの、多くは長い髪を持つ色白の美女とされる。服装は半裸の腰に草の葉の蓑を纏っているともいうが、樹皮を編んだ服を着ている、十二単を着た姿との説もある。
熊本県下益城郡でいう山女は、地面につくほど長い髪に節を持ち、人を見ると大声で笑いかけるという。あるときに山女に出遭った女性が笑いかけられ、女性が大声を出すと山女は逃げ去ったが、笑われた際に血を吸われたらしく、間もなく死んでしまったという。(wikipediaの「山姫」の頁より。)
笑いかけて相手の気を引いてる隙に髪の毛を刺して髪の毛が血を吸う、というイメージで描きました。櫛を持たせて熊本の山女である事をアピール。
正体は狂った女性と言われていますが、狂っていなくとも、嫁いだ先の待遇が酷くて逃げ出したものの故郷に戻ることも許されなかったり(昔は女性の身分が低かった上に体裁もあったろうし)、災害や疫病で家族を失って天涯孤独になったところを悪人に土地や家を奪われて流浪の身になったり、そんなサバイバル生活を余儀なくされた女性もベースになってるんじゃないかな。十二単を着た山女は流刑になった貴人だったり、勘当された貴人だったり、謀略に巻き込まれて山に捨てられた貴人だったり。
背景はwikipediaの「山姫」の頁にある鳥文斎栄之・画『模文画今怪談』より、下野那須野(現・栃木県)で討ち取られた山女の図の背景を部分的に模写しています。
熊本の妖怪
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
さがり【さがり】:岡山県邑久郡に伝わる妖怪。馬の首だけの姿をしており、路傍の古いエノキの木からぶら下がった状態で現れる。鳴き声をあげたりして、暗い夜道を歩いている人などを脅かすともいう。正体は、道中で病死した馬の霊が木に宿ったものとの説がある。
熊本県でも同様の怪異があり、南ノ関町大字関下宇迎町(現・玉名郡南関町)では旧道のはずれにある柿の木から、玉名村大字玉名字岡(現・玉名市)ではエノキの木から馬の首がぶら下がるという。これを目にした者は熱病を患ってしまうとして、人々から恐れられていたという。(wikipediaの「さがり(妖怪)」の頁より。)
玉名郡南関町バージョンで。昔の事だから、死んだ馬を余すところ無く利用しようとして解体してたところに、他所の土地の人が通りかかって妖怪伝承になったんじゃなかろうかと思うけど、どうだろう。
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
さがり【さがり】:岡山県邑久郡に伝わる妖怪。馬の首だけの姿をしており、路傍の古いエノキの木からぶら下がった状態で現れる。鳴き声をあげたりして、暗い夜道を歩いている人などを脅かすともいう。正体は、道中で病死した馬の霊が木に宿ったものとの説がある。
熊本県でも同様の怪異があり、南ノ関町大字関下宇迎町(現・玉名郡南関町)では旧道のはずれにある柿の木から、玉名村大字玉名字岡(現・玉名市)ではエノキの木から馬の首がぶら下がるという。これを目にした者は熱病を患ってしまうとして、人々から恐れられていたという。(wikipediaの「さがり(妖怪)」の頁より。)
玉名郡南関町バージョンで。昔の事だから、死んだ馬を余すところ無く利用しようとして解体してたところに、他所の土地の人が通りかかって妖怪伝承になったんじゃなかろうかと思うけど、どうだろう。
熊本の妖怪
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
木心坊(きしんぼう)は、肥後国(現・熊本県)に伝わる妖怪。ツバキの木を材料にしてすりこぎを作ると、ツバキの木が変化して生まれるといわれる。(wikipediaの「古椿の霊」の頁より。)
擂粉木には僧侶の隠語があるので、すり鉢を被せて托鉢僧にしてみました。伝承からは戒めから生まれた妖怪のような印象を受けますよね。一般的に擂粉木に用いられる木の種類は山椒が上質とされて、他に檜も用いられますが、椿は向かないのでしょうかね?家具や食器、木槌に使われるので強度的には問題なさそうなんだけど。単に古椿は化けるという迷信を受けてのものなのかなぁ。
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
木心坊(きしんぼう)は、肥後国(現・熊本県)に伝わる妖怪。ツバキの木を材料にしてすりこぎを作ると、ツバキの木が変化して生まれるといわれる。(wikipediaの「古椿の霊」の頁より。)
擂粉木には僧侶の隠語があるので、すり鉢を被せて托鉢僧にしてみました。伝承からは戒めから生まれた妖怪のような印象を受けますよね。一般的に擂粉木に用いられる木の種類は山椒が上質とされて、他に檜も用いられますが、椿は向かないのでしょうかね?家具や食器、木槌に使われるので強度的には問題なさそうなんだけど。単に古椿は化けるという迷信を受けてのものなのかなぁ。
熊本の妖怪
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
ガラッパ:鹿児島県、宮崎県、熊本県などの南九州に伝わる。河童の一種で、春と秋に山と川を行き来するという。(石川純一郎『河童の世界』など)
一般の河童より手足が長いのが特徴で、座ると膝が頭より高い位置にくる(wikipediaの「ガラッパ」の頁より。)そうなので、それっぽく足を抱えて膝が頭より上にくるように描こうと挑んではみたのですが、どうしてもバランスがとれないのでこういう風になりました。
手足が長いという明確な特徴がある割には人間より背が高いとは言われていないので、伝承をそのまま受け取るならば胴は相当短いのではないでしょうか。でも、その割にはカッパらしく相撲好きなんですよね。相撲にしろ柔道にしろレスリングにしろ、投げ技がある格闘技は足が短く重心が低い人が有利だというのに。それを補えるほどの腕力があるんでしょうね。
twitterでやっている伝承妖怪お題絵・・・ではありません。番外編。
ガラッパ:鹿児島県、宮崎県、熊本県などの南九州に伝わる。河童の一種で、春と秋に山と川を行き来するという。(石川純一郎『河童の世界』など)
一般の河童より手足が長いのが特徴で、座ると膝が頭より高い位置にくる(wikipediaの「ガラッパ」の頁より。)そうなので、それっぽく足を抱えて膝が頭より上にくるように描こうと挑んではみたのですが、どうしてもバランスがとれないのでこういう風になりました。
手足が長いという明確な特徴がある割には人間より背が高いとは言われていないので、伝承をそのまま受け取るならば胴は相当短いのではないでしょうか。でも、その割にはカッパらしく相撲好きなんですよね。相撲にしろ柔道にしろレスリングにしろ、投げ技がある格闘技は足が短く重心が低い人が有利だというのに。それを補えるほどの腕力があるんでしょうね。
御輿入道【みこしにゅうどう】:熊本県天草郡一町田村(現・天草市)では、見越し入道と発音は同じだが漢字表記の異なる御輿入道として伝承されている。下田の釜という地の一本道に現れるという身長5丈(約15メートル)の妖怪で、出遭った人を今にも嘗めるかのように舌なめずりをするという。ある者がこれに出遭い、一心に神を念じたところ、入道は神に恐れをなし、御輿のようなものに乗り、布を長く引いて山のほうへと飛び去ったという。(wikipediaの「見越し入道」の頁より。)
見越し入道というの妖怪の話を聞いた人が「御輿=見越し」の駄洒落がやりたくて話を膨らませた、そんな流れで出来た伝承ような気がします。故意じゃなくとも、伝言ゲームのように話が伝わっていくうちに誰かが適当に付加したものが残ったんじゃないでしょうかね。
一般的に見越し入道は狸や狐、狢の変化と言われていますが、御輿入道は御輿の付喪神とイメージすることもできるかもしれません。
パラパラ地図:熊本県
http://mujina.sakura.ne.jp/history/43/in...