Entries

2014年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第26回
20240301175502-admin.png

伽藍さま【ガランサマ】:岡山県に伝わる。どこの寺にも境内の何処かにガランという妖魔がいるという。ひどくもの吝み(おしみ)するもので、挿歯(足駄)をはいて付いた土すら吝む程なので、寺は決して歯下駄をはいて入るものではないとされている。(嶋村知章『岡山文化資料』二巻三号「妖怪雑輯」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の2月のお題。

どこかのお寺に伽藍の管理責任者である坊さんがいまして。その人がとてもとても口煩い人で、陰でつけられた渾名が「伽藍さま」。それが寺の外に面白おかしく伝わって、いつしか人から妖怪になってしまったんではなかろうか、と思います。たまにいる、「元は人の呼び名だったんじゃないの?」系の妖怪ではないでしょうかね。


一方で絵としてアプローチするならば、「がらーんとした」「がらんどう」という言葉があったりするので、体に伽藍とした空洞をもった怖い系の妖怪として描くのもありだったかもしれません。

2014年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第25回
20240301175326-admin.png

負うえ鳥【オウエドリ】:島根県隠岐島に伝わる。「負われる負われる」と嬰児のような声で鳴く怪鳥で、その姿を知るものはないという。またとても重く、これを背負って立ち上がると金持ちになれるともいわれている。(『綜合日本民俗語彙』、『日本妖怪変化語彙』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の1月のお題。紀伊国亭むじなさんの描いたものと被りまくっていますが、他に思いつかなかったんだよなー・・・。あ!子泣き爺の顔だけ鳥になってるバージョンとして思い切りホラータッチに描くのはどうだろう、と文章を打ち込んでて思いついた(手遅れ。

2014年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
AMAKOMA-YA
こえだらいず風キャプテンマーベル
20240301175125-admin.png

こえだらいず風にキャプテンマーベルを描いてみて、良い感じだったらバットマン:ブレイブ&ボールドに登場したヒーローを何点か描こうと思ったけども、うーん・・・。

【※】
TINAMIで「こえだらいず」のデザインコンテスト(パロディではなくオリジナルのみのね)を開催中で、このイラストはそのテンプレートを利用しています。構造が単純だから、雨後のタケノコみたいにアニメや漫画やゲームのキャラクターを「こえだらいず」風にしたイラストが投稿されるかと思ったけど、そんなことなかったぜ!

2013年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第24回
20240301174905-admin.png

イゲボ:三重県度会郡に伝わる。鬼火のこと。(柳田國男『妖怪談義』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の12月のお題。情報量があまりにも少ないので、イガみたいなものが見える炎→イガホ→イゲボと思うことにして描きました。
Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第23回
20240301174740-admin.png

オラビソウケ:長崎県北部、佐賀県北西部に伝わる。山でこの怪物に遭い、おらびかけるとおらび返すという。オラブとは大声で叫ぶことであるが、ソウケの意味は不明。山彦とは違い、山響きというらしい。(柳田國男『妖怪談義』など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の11月のお題。
Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第22回
20240301174603-admin.png

シラミ:愛媛県北宇和郡下波村に伝わる。死んだ者の霊が夜の海に白く光って泳いでくることがあるという。漁師はこれを馬鹿と呼ぶが、もし馬鹿と言っているのが聞こえると、怒って櫓にすがるなど散々な目にあわせるという。(桂井和雄『旅と伝説』十六巻二号「七人みさきに就て」など)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の10月のお題。
Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第21回
20240301174423-admin.png

くね揺すり【クネユスリ】:秋田県仙北郡角館町に伝わる。クネとは生垣のことで、これを揺らして音を出すのだという。(武藤鉄城『旅と伝説』通巻一二七号「音と民俗」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の9月のお題。
Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第20回
20240301174245-admin.png

ニシヲカムイ:北海道石狩市浜益区に伝わる。夏の夕暮に、海から怪物が上陸し、山の方に行ってしまった。海にいた時は黒ずんだ物に見えたが、上陸すると風のようにその形を捉えられなかったという。特に害はなかったという。(深瀬春一『旅と伝説』三巻十号「松前怪談十種」)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の8月のお題。文面を読む限りでは何だかよくわからないけども、とりあえず青空にポツンと浮かんだ場違いな小さな黒雲の妖怪、というイメージで描いています。風に流されて上陸して、そのうちに拡散して消えていく、みたいな感じ。
Icon of admin
AMAKOMA-YA
伝承妖怪お題絵:第19回
20240301174100-admin.png

麻姑(原文は「魚+摩・鮕」)【マコ】:神奈川県横浜市金沢区に現れた。流圓坊という僧の元に海から二匹で現れ、よく懐いたという。体のどこかが痒いと思うと、口にせずとも察して、気持よく掻いてくれたという。(井原西鶴『西鶴諸國ばなし』)

twitterでやっている伝承妖怪お題絵の7月のお題。孫の手の由来の妖怪ということで手を孫の手っぽく描いてみました。

この妖怪についてはこちらのサイトが詳しいのでご紹介をば。
http://ewigleere-memorium.jimdo.com/2013...

2013年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Icon of admin
AMAKOMA-YA
熊本の妖怪
20240301173932-admin.png

今にも坂【いまにもさか】:熊本県下益城郡豊野村下郷小畑(現・宇城市)の話。ここに「今にも坂」という坂があるが、昔、ここに大入道が現れて通行人を驚かせた。以来、人がその話をしながらこの坂を通ると、「今にも」という声がして、その大入道が現れるという。「今にも坂」の名はこの大入道に由来する。(wikipediaの「大入道」の頁より。)